一般貨物自動車運送業許可に必要な役員法令試験対策や勉強方法について解説!

一般貨物自動車運送事業の許可申請には、申請後に「役員法令試験」という試験があり、その試験に合格しないと手続きを進めることができません。

今回の記事では、近畿運輸局の役員法令試験の傾向を熟知した行政書士が試験対策についてご紹介します。

一般貨物運送業許可の役員法令試験について

まずは一般貨物運送業許可の役員法令試験の手続きや受験対象者、出題範囲など概要について触れていきます。

役員法令試験の対象となる手続

「役員の法令試験」は大きく分けて次のような2つの手続きをした場合に受験することになります。

  • 一般貨物自動車運送事業許可申請
  • 一般貨物自動車運送事業の譲渡譲受、合併・分割、相続による認可申請※

※事業の譲渡譲受、合併・分割で、一般貨物自動車運送事業許可を既に取得している運送事業者が存続する場合は、役員法令試験は免除

役員法令試験の受験対象は誰になるか

個人の場合は、事業主本人、法人の場合は会社の常勤役員のうち1人のみが受験できます。

役員法令試験の受験日程

一般貨物自動車運送事業許可申請の受付が済んだ月の翌月以降に来る最初の奇数月の中旬

例)8月末申請・・・9月中旬試験

9月末申請・・・11月中旬試験

役員法令試験の出題範囲

出題範囲は、下記関係法令13種類からになります。

  • 貨物自動車運送事業法
  • 貨物自動車運送事業法施行規則
  • 貨物自動車運送事業輸送安全規則
  • 貨物自動車運送事業報告規則
  • 自動車事故報告規則
  • 道路運送法
  • 道路運送車両法
  • 道路交通法
  • 労働基準法
  • 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準
  • 労働安全衛生法
  • 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
  • 下請代金支払遅延等防止法

試験時間と出題形式

試験時間は50分、出題形式は〇×方式と選択方式で、30問出題され、24問以上正解すると合格です。合格率はおよそ5~7割です。

一般貨物自動車運送事業の役員法令試験の対策方法

役員法令試験の対策方法は、条文集を見ながら過去問に取り組むという方法がいちばんかと思います。

実際の試験では条文集を使う場面がでてきますが、日頃から条文集を見る(引く)訓練をしていないと自分が欲しい情報になかなか辿り着くことができません。

過去問を1年分程度解いてみると、管轄運輸局の傾向もわかってきます。

弊所で開催している運送業役員法令試験対策セミナーの受講者さんからは「勉強する時間がなかなか取れない」というお声もうかがうため、勉強時間の確保も試験対策のひとつと言えます。

一般貨物自動車運送事業の役員法令試験の勉強方法

次に、一般貨物自動車運送事業の役員法令試験の勉強方法についてご紹介します。

過去問題を各運輸局からダウンロードして自分で勉強する

法令試験用のテキストは店頭で販売されておりません。そのため、条文集と過去問題を各運輸局のホームページからダウンロードして勉強を進めます。

勉強をする際には、条文集には何も印をつけないことをお勧めします。なぜなら、本番の条文集は印のないものを使用しますので、普段からその状況になれておくことが大切です。

近畿運輸局の条文集・過去問題のダウンロード「近畿運輸局HP

※条文集は300ページ超あります。

セミナーを受講する

行政書士事務所などが試験対策用のセミナーを開催しているケースがありますので、勉強時間を取ることが難しいという方はセミナー受講もご検討ください。

受講するセミナーによって費用や内容は異なりますが、条文集の活用方法や、頻出問題、最重要法令理解など短時間で必要な情報を勉強することができます。

また、セミナーを受けている時間は確実に勉強することができますので、勉強時間も確保しやすくなります。

当事務所でも役員法令試験セミナーを開催しております。許可申請は別の行政書士事務所に依頼しているという方など、セミナーのみの受講も大歓迎です。是非、ご検討ください。

畠田孝子行政書士事務所「運送業許可役員法令試験セミナー」詳細

役員法令試験に不合格だった場合はどうなる?

役員法令試験は、1度の申請で2回試験にチャレンジすることが可能です。そのため、1度目が不合格だった場合は、再度試験を受けることができます。

しかし、2度目も不合格だった場合は、残念ながら申請をいったん取り下げて再度申請することになります。

できるだけ早く運送業を始めたいと考えられている場合は、なるべく1回で試験に合格できるように準備しましょう。

まとめ

一般貨物自動車運送事業の許可は、役員法令試験に合格しなければ進めることができません。1度の申請で2回まで試験にチャレンジすることができますが、早く運送業を始めるためには

1回で試験に合格できるように準備する必要があります。ご自身で勉強することもできますが、セミナーなどを活用し効率的に勉強することをおすすめします。

  • 日々の仕事が忙しくて勉強時間がとれない
  • 運行管理者試験も受験したことないので予備知識がなく不安
  • 何をどうしていいのかわからない
  • まだ問題すら見ていない
  • 効率よい勉強方法を教えてほしい
  • 1回落ちているので次回は必ず合格したい

上記のようなご不安やお悩みをお持ちの場合には、是非、当事務所のセミナーをご検討ください。

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